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導入事例

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OpenText™ B2B Integration Enterpriseでグループ共通のEDI 基盤を構築して運用の安定化、効率化、コスト削減へ

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ビジネス課題

  • デジタル変革を加速するためのグループIT システムの標準化
  • 個社対応してきたEDI 基盤の共通化・標準化
  • ガバナンスの強化
  • 生産性の向上

ビジネスメリット

  • EDI 基盤 の運用の安定化、効率化、コスト削減

  • 新規顧客 の電子化対応期間を50%短縮

  • タイムリー なデータ供給による迅速な経営判断の実現

概要

セイコーエプソン株式会社(以下、エプソン)はグローバル経営基盤変革プロジェクトにおいて、基幹システムのグローバル統合とEDI の共通化/ 標準化を進めるため、OpenText B2B Integration Enterprise を採用。国内販売会社への展開によって取引先とのEDI接続の難易度を下げ、スピード化を図っています。将来的には海外生産拠点、海外販売拠点へのWeb-EDI 導入も計画中で、タイムリーなデータ供給と迅速な経営判断、ガバナンスの強化に寄与していく方針です。

「GX プロジェクトで改革を目指す領域・システムには、企業間データ通信を行う領域が多くあります。従来の情報連携手段はエプソン独自のシステムで個別に最適化していましたが、ビジネスのグローバル化や顧客ニーズの多様化が進み、管理が難しくなってきました。そこでEDI 基盤の共通化によって運用の安定化、効率化、コスト削減を目指しました」

小口俊樹氏
DX 推進本部 IT 企画設計部、部長、セイコーエプソン株式会社

グループ全体のIT システムを標準化するグローバル経営基盤変革(GX)プロジェクト

「省・小・精の技術」を核に、プリンター、プロジェクター、産業用ロボット、水晶デバイス、半導体などの製造・販売を手がけるエプソン。

現在、長期ビジョン「Epson 25 Renewed」のもと、「環境」「DX」「共創」を重点に取り組んでいます。

DX を重要な経営戦略に位置付ける同社では、強固なデジタルプラットフォームによる新たな価値の創出を目指しています。その1 つが、グループ全体のグローバル経営基盤変革(GX)プロジェクトです。DX 推進本部 IT 企画設計部部長の小口俊樹氏は次のように語ります。

「GX プロジェクトの目的は3 つあります。1 つめは、経営意思決定支援の強化です。世界中の販売拠点・製造拠点のデータをリアルタイムに把握し、的確で迅速な経営判断を実現します。2 つめのガバナンス強化では、世界中の事業部のデータを統一し、経営の意思を反映した事業活動を実施します。3 つめが低生産性・長時間労働からの脱却で、スタッフを高付加価値業務に集中させることを目指します」

同社は上記の目標に向けてグローバルデータベースの構築、業務プロセスとシステムの標準化、ガバナンス強化を並行して進め、2030 年までにERP(SAP S/4HANA)をコアとするシステム更新を進める計画です。

「OpenText は当社の要件を満たしていることに加え、ガートナーが評価した『トップSCM 25 社』のうち23 社で利用されている実績、さらにSAP から『ベストパートナー』に認定されていることも評価しました」

小口俊樹氏
DX 推進本部 IT 企画設計部、部長、セイコーエプソン株式会社

OpenText B2B Integration Enterprise でグループ共通のEDI 基盤を構築

エプソンはERP の刷新に伴い、仕入先、販売先、国内外のグループ会社、物流会社、金融機関などとの企業間通信を行うEDI 基盤も全面刷新することにしました。

「GX プロジェクトで改革を目指す領域・システムには、企業間データ通信を行う領域が多くあります。従来の情報連携手段はエプソン独自のシステムで個別に最適化していましたが、ビジネスのグローバル化や顧客ニーズの多様化が進み、管理が難しくなってきました。そこでEDI 基盤の共通化によって運用の安定化、効率化、コスト削減を目指しました」(小口氏)

同社はEDI 基盤のシステム化の対象を、外部企業間でデータ通信が発生する領域、業界標準化(EDI 化)が確立されている領域、データ変換/ 帳票レイアウト/ データ転送に限定できる領域に設定。業務アプリケーション(SAP、マスター管理、データ生成など)とEDI 基盤に分けて管理することで、問題の早期特定と柔軟性の向上を目指す方針としました。

新しいEDI システムの要件にはサーバー運用工数を削減するためSaaS の採用を念頭に、グローバル展開に必要なEDI 規約のサポート、日本にプロジェクト管理/ 運用チームを持ちながらグローバル運用体制の構築が可能であること、取引先追加や各種変更への迅速な対応などを掲げ、OpenText B2B Integration Enterprise を採用しました。

「OpenText は当社の要件を満たしていることに加え、ガートナーが評価した『トップSCM 25 社』のうち23 社で利用されている実績、さらにSAP から『ベストパートナー』に認定されていることも評価しました」(小口氏)

「ビジネスロジックに関しては、ローコード基盤上で部品を選ぶだけで済むため、開発設計の工程がほぼ不要となる想定です。特別なロジックを持つお客様の場合は開発が発生するものの、極力標準に合わせることで大幅な改善が見込めます」

田村智弘氏
DX 推進本部 IT 企画設計部、 課長、セイコーエプソン株式会社

国内の販売会社に先行導入個社機能を廃止してシンプルな構成に移行

エプソンではEDI 基盤の構築を国内販売会社のエプソン販売から着手し、2026 年4 月までに国内の取引先との接続完了を目指しています。従来の個社仕様を廃止して汎用性を高め、EDI 化の難易度を下げてスピードアップを図る方針について、DX 推進本部 IT 企画設計部 課長の田村智弘氏は次のように語ります。

「通信基盤にOpenText B2B Integration Enterprise を利用し、ビジネスロジックはローコードツールで作成することにしました。機能配置は、マップや静的な情報は通信基盤側、動的な情報はローコード基盤側としています。機能構築では個社対応を廃止して、受注や出荷といった業務種ごとにテーブルを共通化しています。ビジネスロジックについても汎用性を持たせた作り方に変更しました」機能の共通部品化により、新規の顧客との電子化対応期間は従来から50%程度短縮される見 込みです。

「ビジネスロジックに関しては、ローコード基盤上で部品を選ぶだけで済むため、開発設計の工程がほぼ不要となる想定です。特別なロジックを持つお客様の場合は開発が発生するものの、極力標準に合わせることで大幅な改善が見込めます」(田村氏)

EDI システムの導入は、EDI 基盤の構築、取引先の接続移行と2 つのフェーズに分けて進めています。Phase 1 では通信基盤側でのマップ作成とローコード基盤側でのビジネスロジック作成を実施し、Phase 2 では取引先45 社を1 カ月に1 ~ 3 社のベースで順次移行します。もう1 つの工夫は、取引先45 社を規格、プロトコル、難易度をもとに6 つのグループに分けたことです。同社においてマップとローコードの作成は初めての経験のため、まずは基準やテンプレートの作成を優先し、開発メンバーが基盤を学ぶことから始めました。基準づくりを行った初回グループの活動には時間を要したものの、その後は徐々に設計/ 開発スピードが上がっていきました。

共通テーブルの作成に取り組んだ際には1テーブルで1,000 項目を超えたこともありましたが、項目の整理や知見者のアドバイスなどにより250 項目まで整理できました。通信基盤のマップ変換においても、変更の可能性がある項目を見極める基準を設け、マップ定義書の承認者に知見者を加えることで精度を向上。田村氏は、OpenText のスペシャリストのノウハウや経験を活かした対応に助けられたと評価します。

「EDI に関する不明点や悩みを問い合わせた際には、必ず検証した事実に基づいた回答が得られたことで信頼感を持って進めました。また、マップや規格ごとに基準化やパターン化を行うことで量産時の作成効率を高め、短納期で実現できました。想定以上に難易度が高く滞りがちだったマップに関しても、柔軟なスケジュール調整のおかげで計画通りに終えることができました」

日本/ 海外の生産拠点と海外販売拠点へWeb-EDI を導入

エプソン販売へのEDI 導入後は、日本と海外の生産拠点に対して調達Web-EDI を導入する計画で、国や地域による商習慣の違いや遵法対応、サプライヤーごとの取引条件を踏まえながらERP とのデータインターフェースやマッピングを実装していく予定です。同様に、海外販売拠点に対しても販売Web-EDI の導入を検討中で、受注業務の個社対応を実現しているフルスクラッチの現行システムからパッケージベースのOpenText Trading Grid Supplier Hub などに置き換えることで、標準化を進めることを検討しています。

エプソンでは今後もOpenText に対して、強力なマネジメント体制と稼働後の運用・サービス体制、リーズナブルな価格でのサービス提供に期待を寄せています。

「EDI システムの導入パートナーとして、ノウハウやナレッジを活かしたプロアクティブな対応と、トラブル発生時の迅速な対応と解決までのサポート、新規取引先追加の迅速なサービスインに期待しています」(小口氏)

セイコーエプソン株式会社

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セイコーエプソン株式会社は、プリンターやプロジェクター、産業用ロボット、電子デバイスを提供するグローバルメーカーです。独自の「省・小・精」技術を強みに、持続可能な社会の実現に貢献しています。